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ドラマ「にぃにのことを忘れないで」      8月29日

泣きました。
年々、涙もろくなってきてはいたのですが、それにしてもドラマでこれほど泣くとは・・・。

チャリティー番組の「24時間テレビ」。 
今年が32回目だそうですが、正直言って熱心に見たことはありません。
その中でも柱となっている24時間マラソン。 
一芸能人が自分への挑戦ということなのか何なのかよく分かりませんが、120kmもの距離を、睡眠や休憩を取りながら走り続けるのです。
私はそれを応援したいという気持ちにはなれません。 そんなに無理して走らなくてもいいように思うのです。

テレビをかけてみました。
「24時間テレビ」の中でのドラマが始まったばかりのようだったので、観ることにしました。
15歳で脳腫瘍を発症し、23歳で逝った青年の、壮絶な8年間の闘病生活の記録で、母親の手記を元にドラマ化されたものです。
題名「にぃにのことを忘れないで」の、にぃにとは二人兄弟のお兄さんだったので、家族からそう呼ばれていたのです。
主役は錦戸亮クン(知りませ~ん) 他に黒木瞳 陣内孝則 田中麗奈等。

ドラマの内容(↑ピンクの文字をクリック)は、それほど珍しいものではありません。
それなのに、ティッシュペーパーの半箱も使うほどの涙が出ました。




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私には10歳違いの兄がいました。
このドラマの主人公と同じ15歳の時に脳膜炎を発症し、後遺症で身体障害者となりましたが、57歳まで生きられました。
看病に明け暮れていた母をずっと見ていた私は、このドラマに母や兄の事がオーバーラップしてしまい、涙となってしまったのです。

兄が亡くなって少し経った頃、町内会の記念誌が発行されることになりました。
母は兄への思いを寄稿したいと言い出し、頼まれた私は一晩で書き上げ、翌朝、母に見せたところ、自分が書きたかったことそのまま書いてあると言って、直すことはしませんでした。

その寄稿文は、「私の涙は枯れることはないであろう、老いて自分が分からなくなる日がくるまで」と結んであります。
あれから10年、すっかり老いてしまった母。 嬉しいという感情は残っていても、涙を流すことは忘れてしまったように感じるこの頃です。
by tazu0617 | 2009-08-29 23:36 | ねぇねぇ、聞いて!
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