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20歳の私              12月7日

親友のMさんと最初に出会ったのは、小学校6年生の秋でした。
転校生だった私が、先生に連れられて隣の教室に入っていくところを、覗いて見ていたと、あとで教えてくれました。
中学に進んでも同じクラスにはならなかったので交流はなく、お互い顔と名前を知っている程度でした。

20歳の私              12月7日_d0067794_212387.jpgそれから数年後、私たちは偶然にも同じ会社に就職し、机を並べて仕事をすることになりました。
帰り道が同じ方向ということもあって一気に親しくなり、楽しくもほろ苦い青春時代をともに過ごしました。

ある日、高校では美術クラブに入っていたというMさんから、私の写真を元にして描いた額入りの油絵をプレゼントされました。
寒い冬に駅舎をバックに写した写真の、背景を港に変えて描いたもので、そこに20歳の頃の私が立っています。

私は、この絵を実家に残して結婚をしたのですが、昨年実家を整理した際に、家に持ち帰ってきました。
Mさんは描いたことを覚えているのだろうか・・・私たちは、現在もずっと交流が続いているのですが、この絵のことに触れたことはありませんでした。

先日、私はデジカメで絵を撮影してプリントし、それをMさんに見せたところ、描いた記憶がまったくないと言うのです。 あれからもう30数年(40年に近い)経っていますから、それも仕方がありません。
ただ、思いがけない絵が存在したことにとても感激した様子で、この写真を欲しいと言われました。
そして、絵の中の私は、今の私そのままだと言うのです。 (そんなわけ、ないっしょ!)

時を経て、いろいろな人生経験を積んだ証であるかのようなシミやシワがあっても、それはまぎれもなく今の私なのです。
とはいえ・・・やっぱり気になる女心かな。
by tazu0617 | 2009-12-07 22:02 | ねぇねぇ、聞いて!
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