人気ブログランキング | 話題のタグを見る

追悼の記               6月28日

M子さん、 あなたと最初に出会ったのは、ちょうど3年前のことでしたね。
シニアネットの文化祭でフラダンスを披露することになり、リーダーの呼び掛けにあなたも私も応募したのでしたね。
立派な体格のM子さんは、やることも明るく豪快でそして大好きなビールの話になると目がランランと輝いていました。
でも、私達は知っていましたよ。 とても繊細で気配りがあり思いやりの深い方だということを。
いろいろな行事にも積極的に参加し、M子さんのいるところは明るい笑い声が絶えませんでしたね。
花に例えると、薔薇でもなく、コスモスでもなく、そう・・・ひまわりでした。

7月1日に芸術の森で開催される「フラノード2007」に出演依頼があったとき、リーダーは「私達のフラダンスはあくまで楽しむのが目的なので、入場料をいただいてお見せするレベルではない」と、言って難色を示しましたね。
でも、どんなしごきにも堪えるのでぜひ出演したい、と一番先に手を挙げたのはM子さんでした。 リーダーも私達の熱意に負け、特別スケジュールを組んでくださり、その日に向けての練習が始りましたね。
でも、厳しい練習のはずが、やっぱり私達は底抜けに明るく賑やかで、いつしかリーダーも踊りのテクニック云々より、やる気では他に負けないチームだと、路線を変更したようでした。

6月14日、その日もいつものように練習を終え、自転車で来ていたM子さんは「さよなら」と手を振り、私達より10分ほど早く帰りましたね。
記憶にないかもしれませんが、その別れて数分後に、「魔の出来事」が起こってしまったのですよ。
事故現場をたまたま通りかかった私や、あとに続いたメンバーが路上に横たわっているのがM子さんだと知った時の驚きと悲しみは、筆舌に尽くしがたいものがあります。

私達の、どうかM子さんの意識が戻りますように、との祈りも通じず、目を覚ますことなく2週間後の昨日、旅立ってしまいました。
4日後に迫った「フラノード」には辞退も考えたのですが、いやM子さんは天国できっと私達の踊りを観ているはずだと、涙を堪えて出演することにしたのですよ。
M子さん、ちゃんと観ていてくださいね。

それから今日、メンバー全員での写真を撮りましたよ。 
そこにM子さんはいませんでしたが、新調したものの袖を通すことができなかったフラドレスをリーダーが手に掲げ一緒に写しました。
できあがった写真は送りますので、天国の住所をお知らせくださいね。
ひまわりの花は咲いている? ビールは飲めるのかな? 向こうでもフラを踊っている?
みんな心配しています。 そのことも教えてくださいね。

追悼の記               6月28日_d0067794_02604.gif遺影は、2ヶ月前に行ったシニアネットの仲間達とのオーストラリア旅行で写したものだそうで、M子さんらしい笑顔に、いっそう涙を誘われました。    合掌。


(6月12日のブログに、練習の様子が書かれてありますが、その2日後にこんな悲しい出来事が起こるなんて、誰もが想像すらしないことでした)
by tazu0617 | 2007-06-28 23:56 | 現在---今日の出来事
<< 『フラノード2007』    ... 花フェスタでフラダンス    ... >>