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一年が経ちました。          1月21日                

私たち兄妹は、北海道の小さな田舎町で生まれ育ちました。
兄たちはとうに故郷を離れ、現在は神奈川と東京で生活をしています。
実家があったときは、老いた両親に顔を見せたくて年に一度くらい帰郷していたのですが、借家となった今では、見ず知らずの方が住んでおり、帰る家がなくなってしまったことを寂しく感じているようです。

先日、父の一周忌の法要を私が住んでいる町のHホテルで行いました。
神奈川の兄が、前日にやってきました。
私の家は狭いのですが、それでも布団一枚を敷くスペースくらいはあるので、ここに泊ってもらおうと用意をしてありました。
でも、兄は遠慮なのか、近くのホテルに泊まると言って、私の家から出て行こうとし、私はそれを必死に止めました。
それから二人で、亡き父の思い出を夜通し語って過ごしました。
父としても、人生の師としても、これ以上の人はいないと思うほど、私にとっては最高の人でした。

当日、施設で過ごしている車イスの母を、私の子供たちが迎えに行ってくれました。一年が経ちました。          1月21日                _d0067794_3555136.jpg
東京の兄夫婦も到着し、家族だけのささやかでひっそりとした仏事でした。
会食の最中に窓から外を眺めていると、しんしんと雪が降ってきました。
およそ2時間、雪は降り続いて・・・・あっという間に車が埋まってしまうほど積もってしまいました。                                                                     
                        (こんな時の写真ですが、私の家族、初公開 ↑ )
兄は、言いました。
「今度、(法事を)するときは、こんな冬じゃなくて、暖かい夏にやろうよ」と。
「だって、真冬に亡くなったんだもの、雪が降っても、寒くてもしょうがないんじゃない」と私。
母には、「逝くならせめて夏に・・」とは言いませんでしたが、もしかすると母も心の中では願っていたかもしれません。
by tazu0617 | 2009-01-21 20:51 | 現在---今日の出来事
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